医師が人の生涯に寄り添う職業というのは母を例に取ると良く分かります。私の母は40年来、ある有名総合病院の内科に糖尿病の治療に通っていました。現在は、そこの医師が開業されたのでそちらの医院に通院しています。一生糖値をコントロールしていかなければならないので医師とは一生の付き合いになります。病気によっては手術するほどでない病状でも長く通院しなければならない病気もあります。当然ながら昔の若いころの医師の髪は真っ黒でした。今は真っ白になっています。
医師は大学を卒業する、医局内の病棟で勤務医として医療職に携わるわけですが、医局内での人間関係の悩みは並々ならぬものがあるそうです。医局内勤務医の上下関係は厳しく、医師同士の出世競争も激しく上にのし上がるための人間関係への気配りには、かなり大変なストレスになっているそうです。だからと言って医局内勤務医がデメリットばかりなのかというと、そうとばかりとは決して言えません。医局内勤務医の最大のメリットは安心して仕事ができる勤務体制にあります。これは、煩わしい人間関係がないかわりに不安定な病院経営の開業医に比べると大きなメリットといえます。また人とのコミュニケーションが多いので手に入る情報量も多くなることもメリットです。